都市部の大学では、就活の際に「iターン」「uターン」「jターン」という言葉を聞くことも多いのではないでしょうか。 これらは人口還流現象を表す言葉で、就職をきっかけとした人口の移動の様を表しています。「uターン就職」は聞き覚えがある人も多いかもしれません。 では、ほかのものはどのような意味があるのでしょうか。どれも地方への就職を考えている人は知っておきたい言葉です。それぞれの特色や実例を上げながら紹介していきます。
就活でよく聞く「iターン」とは
最近よく聞くようになった「iターン」、これはアルファベットの形通り、生まれ育った場所とは違う所で就職するケースを指します。
出身地以外での就職を全般的に意味しますが、特に都市部から地方へ移動することを指します。都市部で育ち、都市部の大学を出て、地方で就職するという形です。
iターン就職の動機としては、地方へのあこがれ、自然豊かな生活環境を求める気持ち、地方への労働力の貢献など様々です。職種によってはその地方に雇用先が多いという場合もありますし、その土地ならではの仕事もあります。そのような職を希望する場合、おのずと「iターン」というケースになるのです。
最近では、地方自治体が働き手を呼び込む活動も盛んになり、地域の発展や社会貢献などを意識したiターン就職も増えています。
iターン就職の場合は、今まで生活していた土地とは全く違う所へ行くわけですから、生活の基盤を作ったりその土地に慣れたりすることも考慮する必要があります。就職後は、その土地で長く暮らしたり、勤務先によっては支店と支店を渡り歩いたりするケースもあるようです。
Uターン就職・転職とは?
Uターンとは、生まれた故郷を離れて都会で仕事をしていたものの、数年後、地元に帰って仕事をすることを指します。
Uターンをする理由は、
- 都会ではなく住み慣れた地元で働きたい
- 環境を変えたい
- 家業を継ぎたい
など、人それぞれです。
ちなみにUターン就職の割合は、国立社会保障・人口問題調査所が公表している「第7回(2011年)人口移動調査」によると13.3%でした。
第6回(2006年)の調査と比較した場合に、1.2%増加していることがわかります。
この理由としては、
- 地元の高齢化の影響により田舎に帰って親をサポートをすること
- 2011年に起こった東日本大震災の影響により、地震が起こりにくい地元に拠点を移したこと
などが考えられます。
Jターン転職・就職とは?
Jターンとは、地方出身者が都会で就職して働いた後に、生まれ育った地元とは違う場所で働くことです。
Jターン希望者は生まれ育った地方・田舎よりも大きい都市(中規模の都市)を選び、都会よりも街の住みやすさを優先する人が多いです。
- 出身地に帰る必要がない
- 都会などのたくさんの人混みにいるのが好きではない
この2つの条件を満たしている方がJターン就職をしています。
「iターン」と「uターン」「jターン」の違い
iターンは地元である都市部から別の地方地域へ移動し就職することを指しますが、ほかの2つはどう違うのでしょうか。
「uターン」は、地方から進学のために都市部へ出てきて、卒業後は地元に帰って就職するタイプです。
進学のためだけに一時的に居住を移しているので、結局生活の拠点となるのは地元である地方都市という考えによります。iターンと同じく地方での就職になりますが、決定的に違うのは、就職地が出身地と同じだということです。住み慣れた土地での就職なので、同じ地方での就職といっても事情が変わってきます。
もう1つの「jターン」は、地方出身者が進学のために一度都市部へ移り、卒業後は地元とは異なる別の地方地域へ就職するというタイプです。
このjターン就職のiターン就職と異なる点は、都市部の出身ではない地方出身者が、進学先の都市部でもなく、出身地の地方でもない別の地方へ就職を決めるところです。uターン就職のように地元へ帰るわけではなく、進学先の都市部よりも地元にほど近い中規模地方都市圏での就職が多く見られます。
その主な理由として、地元での求人状況や都市部での生活よりもおだやかな地方地域を選びたいというもの多いようです。
Uターン/Iターン/Jターン就職・転職のメリット・デメリット
Uターン/Iターン/Jターンは、就職・転職をする上で、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
Uターン/Iターン/Jターン就職・転職を行うメリット
Uターン/Iターン/Jターンをして「成功した」と感じる瞬間には、主に以下の3点が上げられます。
- 自然が豊かで住みやすいこと
- 通勤ラッシュや満員電車からの解放されること
- 生活費が安いこと
自然が豊かで住みやすいこと
上記で記載したように、「自然が豊かで住みやすいこと」をメリットに感じる人は多くいます。
都会からのUターン/Iターン/Jターンを希望する人は、都市部のような人口が密集した地域ではなく、休日に一息できる空間を求めて就職・転職を行うのでしょう。
通勤ラッシュや満員電車からの解放されること
人口の多い都市部では、電車・バス等の交通網が発達しているため、通勤時には利用者が多くなりがちです。
特に東京の通勤ラッシュは、日本のみならず世界的にも有名です。
もちろん他の地方も通勤ラッシュや満員電車がないわけではありませんが、都市部ほどではありません。
通勤は毎日の行為ですので、積み重なればストレスになります。
そのため、「すし詰めの電車に乗るくらいなら、満員電車がほとんどない地方・田舎に移住したほうがいい」と考える人も少なくありません。
生活費が安いこと
生活費・生活コストが安いのも、地方・田舎で就職するメリットのひとつと言えます。
特に家賃等の住居費に関しては、地方では安く抑えることが可能です。
東京で1Kの部屋を借りた場合、安くても一月5万円前後、場所によっては10万円近い家賃を支払う必要がありますが、地方ではもっと安い金額、広い間取りで部屋を借りることができます。
Uターン/Iターン/Jターン就職で一人暮らしを考えている人にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。
Uターン/Iターン/Jターン就職・転職を行うデメリット
Uターン/Iターン/Jターンをして「失敗した」と感じる瞬間には、以下の3点が上げられます。
- 車(運転免許証)を所持していないと就職・転職が難しい場合がある
- 都会よりも就職・転職関連の情報量が少ない
- 都会よりも給料が安い
車(運転免許証)を所持していないと就職・転職が難しい場合がある
東京などの都市部は交通網が発達しているので、車が無くても移動が可能です。
しかし、地方や田舎は車社会である場合が多く、移動手段として車が欠かせません。
例えばあなたが営業職を希望している場合、都市部であれば電車等を利用できるため、運転免許証がなくても就職できる可能性が高いでしょう。
しかし地方の場合、通勤や客先への移動で車を使用することになるので、運転ができない方は就職の選択肢が少々狭まってしまうかもしれません。
都会よりも就職・転職関連の情報量が少ない
都会よりも就職・転職関連の情報を集めづらい点もデメリットです。
企業数や人口数が少ない地方では、都心部に比べ就職セミナーや説明会等の頻度が多くありません。
そのため、集められる情報量にはどうしても限りがあります。
加えて、地方に拠点を構えている企業には、自社サイトを持っていないところもあります。
遠方からの就職・転職の場合、インターネットを通じた就活をメインにする人も多いので、「なかなか企業の情報が集まらない…」と苦戦する人が出てくる可能性が高いです。
都会よりも給料が安い
都会よりも給料が少ないのもデメリットのひとつです。
生活費が下がる点はメリットに上げましたが、地方・田舎は東京よりも最低賃金が低いため、その分給料も少なくなります。
特に事務職などは給与が上がりづらい職種であるため、地方や田舎で就職・転職をするときは、その点も念頭に置いて就活を進める必要があります。
Uターン/Iターン/Jターンを成功させるための方法
Uターン/Iターン/Jターンを成功させるには、どのような方法を取るべきでしょうか?
まずは、Uターン/Iターン/Jターン先の地方・田舎の
- 求人情報
- 有効求人倍率
- どのような場所なのか
など、さまざまな面から「しっかりとした就職準備」を行いましょう。
自分がどのような暮らしをしたいか、どのような職種につきたいかといった観点から見ていくのが、Uターン/Iターン/Jターンを成功させる一歩です。
また、
- 自分だけでは調べきれない
- Uターン/Iターン/Jターン就職・転職情報について有力な情報を知りたい
という人は、就職・転職サポートを利用するのがおすすめです。
Uターン/Iターン/Jターンをしたい地域についての相談は、その土地に詳しいキャリアカウンセラーに聞きましょう。
あなたの強みを総合的に判断しアドバイスしてくれるので、Uターン/Iターン/Jターンが失敗するリスクを回避することができます。